2025年5月29日(木)〜6月1日(日)にかけて、横浜市のパシフィコ横浜で開催された「第124回 日本皮膚科学会総会」において、当教室からも複数の医師および学生が発表を行いました。
小髙愛莉奈医師は、悪性黒色腫のリンパ節転移に対してFDG-PETや生検によって病変の動態を評価した症例について報告しました。画像診断と病理診断を組み合わせた精査の重要性について、実臨床に即した視点から詳細に述べられました。
また、岡﨑尭子医師は、特発性後天性全身性無汗症(AIGA)の女児例を通して、診断・治療に至るまでの経過や病態の考察を発表しました。稀な疾患でありながら、丁寧な観察と的確な対応が求められることを印象づける内容でした。
さらに、本学医学科の学生である宮田くんは、学生・研修医発表セッションにおいて、近年福井県内でも被害報告が増えているイルカを含む海洋生物による咬傷事例について口演発表を行いました。十分な調査と鋭い考察に基づいた発表で、聴衆にも強い印象を与えていました。なお、このセッションは**「学生・研修医による優秀演題(上位15題)」のみが口演発表に選ばれる形式**で、その一つに選出されました。
学会期間中は最新の知見を学ぶとともに、他施設の先生方との意見交換の機会にも恵まれ、充実した日々となりました。夜には、参加した学生も交えた懇親会を開催し、学年・立場を越えた交流の中で、学会参加の意義をより深めることができました。
今後も、学会活動を通じて日々の診療・研究の質を高めてまいります。