福井大学医学部皮膚科学教室は、初代の故・上田惠一名誉教授、二代目の熊切正信名誉教授によって、長年にわたり発展してきました。そのお二人が築き上げた教室を、私は2013年6月1日より引き継ぎ、今日に至ります。10年以上が経過し、教室のメンバーは当初の約2.5倍に増加しました。しかし、関連病院の数や業務量も増え続けており、依然としてマンパワーが不足しているのが現状です。
大学病院として、他の医療機関では対応が難しい皮膚癌、アトピー、乾癬、水疱症、遺伝性疾患など、幅広い症例が紹介されています。当教室の特徴は、膠原病(リウマチ性疾患)にも注力し、外科的治療から内科的管理まで、皮膚に関するあらゆる疾患に対応している点です。また、いくつかの専門外来を設置し、各分野のエキスパートが診療と教育に尽力しています。
さらに、臨床の教室でありながら、基礎研究にも積極的に取り組んでいます。マウスや細胞を用いた研究を行い、臨床研究や臨床試験にも力を入れています。これまでに国際学会や国際誌において、コンスタントに研究成果を発表してきました。ベトナムなどのアジアを中心に、医学生や大学院生の国際交流を通じた研究にも力を入れています。
当教室では、県内のあらゆる皮膚疾患に対応できる環境が整っており、各自が興味を持つ分野でスキルを磨くことができます。また、基礎・臨床研究を通じて、ここでしか得られない貴重な経験や発見をする機会も豊富です。女性医師や若手医師も多く、和やかで活気ある雰囲気の中、充実した仕事に取り組める環境をお約束します。どうぞ安心して、当教室に飛び込んでください。